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日本酒とインターネット
今年、関東信越きき酒会の記事を作る際、211グループのリンク集を作成しました(リンク集はコチラポチッ)。その結果、いくつかの顕著な傾向が見られました。

まず、各県別の自社HP保持率をご覧ください。

茨城県 81%(22社/27社)
新潟県 79%(44社/56社)
埼玉県 83%(24社/29社)
群馬県 65%(13社/20社)
長野県 93%(39社/42社)
栃木県 78%(21社/27社)

ここで触れなくてはならないのは、当該県の全ての会社について調べたわけではないことです。例えば、新潟県内には96の蔵元が存在していますが、出展なさったのはその中の56社(58%)です。残りの42社について調べれば、他のデータが示されることでしょう。

まず、この比率を見て顕著なのが、長野県のHP保持率の高さです。しかも、内容もなかなかに整っているHPが多く、大変見やすいものが多く感じられました。長野県は蔵元の数の割りに飲酒人口が少ない(酒の消費量は別)のが特徴です。つまり、消費と生産のバランスを考えれば、都心部への供給(いわゆる輸出)が必須であることは否めません。真澄で有名な宮坂醸造を始めとし、昔から都心部に進出してきた歴史があります。つまり、生産(製造)と消費が異なる場所で行われています。悪く言うと、製造者の顔が見えないのです。それを補う手段としてHPが普及したのかもしれません。いずれにせよ、現代社会でネット販売は魅力的なツールなので、最大限に活かしているのが長野県なのではないでしょうか。

HPの内容をより見ていくと、埼玉県のHPの充実にも目を見張るものがあります。これは埼玉県が東京の影響を受けてHPが充実したことが推測されます。いわゆる地域格差や情報格差の恩恵を受けて発展しているという段階でしょう。一般消費者の「埼玉県=酒どころでない」的なマイナスイメージを払拭するべく取り組みでもあるのかもしれません。埼玉県の取り組みとして、工場見学ツアーが多く取りざたされています。企業としてある程度のHPの質が求められているのかもしれません。もちろん、酒蔵を見学できることに対してのメリット・デメリットもありますが…

新潟県の場合、東京進出よりも県内消費(内需)にベクトルが向いていた歴史があります。今でこそ、久保田や八海山がどこでも売られるようになりましたが、そもそも新潟の酒は県外出荷よりも内需に向いていたがために「幻の酒」ともてはやされてきました。県内消費に重きをおく場合、HPの充実は然程必要ないように思われます。近所の酒屋で買える酒…しかし、それでは満たされない現状・現実があるように思えます。まさに多くの蔵元(清酒業界という意味ではない)が抱える問題はこの点にあるのではないでしょうか。

茨城県栃木県は、ともに80%程度です。蔵元の代替わりが盛んな昨今、これからが期待されます。5年程経てば勢力図も変わると思いますが、東京の酒屋はどうしても東北・越後の地酒を求めがちです。県産酵母や県産米を利用して付加価値をつけ、どう広報していくか課題となるでしょう。地産地消が活発な土地柄であるだけにジレンマもあることでしょう。

群馬県はアクセスや立地が悪いため、あまり輸出は盛んでない印象があります。地方は景気の影響をダイレクトに受けるので、酒造人口の減少が起こるはずです。早めに大きなアクションを起こした方がいいのかと思いますが…どうなのでしょうか…?


いろいろなHPを見ていくと、中にはアダルトサイトや出会い系サイトのバナーがつくサーバーを利用している会社ブログと言いながら月に1回程度の更新しかしない会社原材料記載の間違っている会社などの困ったHPもあります。酒造は酒税という大切なお金の出入りする窓口でもあります。もっとモラルを求めてもいいんじゃないかと感じました。

ただでさえ、日本酒のラベル情報は一般消費者には受け入れられていない事実…それを消費者目線で考えれば、どういった信頼や理解を求めていけばいいのでしょうか。酒造会社は、どこで情報開示をして理解を得ていくのでしょうか。「飲めばわかる」そんなことばかり言い続けるだけでいいのでしょうか。
author:むらかみさん, category:コラム, 23:46
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「温 純米 鶴齢(新潟県・青木酒造)」いただきました

温 純米 鶴齢

 本日のお相手はこいつだ!

青木酒造
(新潟県南魚沼市)

温 純米 鶴齢 五百万石
原料米:五百万石
精米歩合:60%
使用酵母:−
アルコール分:15度以上16度未満
日本酒度:+3
酸度:1.4
アミノ酸:−
杜氏:新保 英博

極寒の地「魚沼」。雪深いこの地で飲む燗酒はみも心も温めてくれます。
この純米酒鶴齢は五百万石の持つ旨みを最大限に引き出し芳醇で香り控えめ。あえて常温以上で引き立つ味わいに仕上げました。雪国の蔵が醸した暖まる純米酒。新潟県塩沢の地酒です。

鈴木牧之(すずきぼくし)と鶴齢
塩沢に生まれた文系人。鈴木牧之は、江戸時代の名著「北越雪譜」の中で、「我住む魚沼郡は日本一に雪の深く降るところなり…」と水も美味しく美しい風景であることを記しています。「鶴齢」の名は牧之が命名したと言い伝えられています。

蔵元HPから
お燗専用の純米酒です。上品な酸味とお米の旨味が温めるとバランスよく楽しめます。
35度〜45度位の温度でで味が引き立ちます。


「感想」
密かに人気のある蔵元さんのお酒です「青木酒造」というよりも「鶴齢」で覚えている方も多いはずです新潟らしい淡麗辛口路線が特徴で、近年では様々な商品を出しています日本酒で仕込んだ梅酒(普通酒タイプと純米吟醸タイプ)が人気を博しています

出品酒クラスの評判もいいのですが、今回はあえて「温 純米 鶴齢」にスポットを当てました

そもそもこの蔵元のお酒の大部分は、燗にあまり向いていない気がしていますいわゆるきれいなお酒で、生の冷酒や吟醸のキレのよさには驚かされます

しかし…厳寒期には燗が欲しくなる方もいらっしゃることでしょう淡麗辛口のザ・新潟の蔵元が造った燗映えする酒を紹介してこそ、日本酒大国・新潟の新しい発見があるのではないでしょうか

あれがよい、これがよい…ではなく、目的をはっきりさせたところにこのお酒の価値があるように感じます

まずは常温で味わってみました上立ち香は穏やかで、含み香もやや物足りなく感じました味わいの幅の広さは感じますが、どちらかというと平坦ですまぁ、常温で評価するのはフェアでないので、この辺りにしておきましょう(ちなみに、冷やした場合は、さらに飲みにくさを感じました)

次におすすめされている40℃にしてみました上立ちが少し主張を始め、含み香もまったりと口を駆け巡るようになりましたゴク味を味わう奥深いタイプと違って、鼻を通って喉元を抜けていく風が気持ちいいです。キレの良さが活きていて、飲んだ後の爽快感を味わえるのは、このお酒の最大の特長ではないでしょうか

然程味わい深いわけでもないのに、燗映えするお酒は珍しいのでおすすめですかね変に味のりがいいお酒よりも料理との相性がいいように感じました値段も手ごろなので、おもしろい存在だと思いますよ

これからの時期、寒くなってくるのでこのような酒の楽しみが増えてきますね

燗専用の意味がわかる純米酒

そんな言葉がぴったりですおいしゅうございました

author:むらかみさん, category:日本酒, 13:55
comments(2), trackbacks(0), pookmark